エフェクターのディレイは使い方が幅広いですよね。
リードギターに使用してサウンドに奥行を与えたり、付点八分で使用して楽曲の雰囲気をガラッと変えたり。
いつまでも遊んでいられるディレイエフェクターですが、今回は主にサイドギターに関する話題です。
ディレイエフェクターをかけっぱなしにすることでどんな効果が発揮されるか実験していきます。
私もバンドでサイドギターを担当しているので自分のバンドで使えるか確かめたいですね。
ディレイをかけっぱなしにしてバンドの演奏に馴染ませる
ディレイ(Delay)は英語で「遅延」という意味ですが、その言葉通りギターで鳴らしている音を遅れさせる効果があるエフェクターです。
例えばギターで「ド」と鳴らしたとします。
その「ド」という音にディレイをかけたとすると
ド…ド…ド…ド…ド…ド…
やまびこのような効果を発生させることができます。
ディレイエフェクターを使用するとやまびこが返ってくる早さや音量、長さなどをコントロールできるようになります。
やまびこが返ってくる早さを物凄く短くするとまるで2台のギターを鳴らしているようなダブリングの効果を得ることができたり、逆にやまびこを無限にならすことでサイケデリックなサウンドを奏でることが出来たりと使い道が広いエフェクターです。
この動画のような符点8分にエフェクターをかけることでキラキラとしたサウンドを奏でることができます。
楽曲のイントロ部分で使用されることが多いですが、ボーカルが歌っているバックやAメロからBメロに変わるときに符点8分ディレイを鳴らすことで楽曲の雰囲気を一気に変えることができるのでディレイの使い方として覚えておきたいですよね。
Behringer VINTAGE DELAY ヴィンテージディレイ VD400
ディレイをかけっぱなしにしてみる
基本的にはディレイは楽曲の一部分で使用することが多いエフェクターです。
ギターソロを目立たせるために使用したり、符点8分で雰囲気を変えるために使用することが多いですが、ディレイをかけっぱなしにするとどんな効果があるか実験してみます。
今回使用するディレイエフェクターはJOYOから販売されているJF-33を使用します。
値段の割に使いやすいアナログディレイでとてもコスパがよいペダルですね。
環境説明
今回使用するギターは私が所有しているSG。
学生時代に購入して以来10数年の付き合いのギターです。
PCに音源を録りこむ方法はギターから小型真空管アンプヘッドMV50-Cleanに送り、次にライン入力でUR22に送信することで音源を取り込みます。
MV50の性能についてはこちらでまとめています。
ディレイ無しクリーン
まず初めにディレイを使用していないクリーンな状態で音をチェックします。
SGのトーンとボリュームを全開にしているリアでギターを弾いています。
アルペジオもストロークもわずかに歪んでてピックがこすれる音も入っています。
この音を基準にディレイをかけていきましょう。
ロングディレイ
ディレイが返ってくる時間と長さをかなり長めに設定しています。
アルペジオパートは幻想的な雰囲気がでていて使えそうですが、ストロークパートに移ると音が混ざり合って何がなんだか分かりませんね。
ディレイをかけっぱなしにするという点では長めの設定では使えませんね。
ミドルディレイ
先ほどの音源よりもディレイが返ってくる時間と長さを短めにしました。
アルペジオパートの幻想的な雰囲気はとてもいいのですが、やはりストロークパートの混雑具合が気になります。
こちらもディレイをかけっぱなしという点では使いにくいでしょうね。
ショートディレイ
続いてはディレイが返ってくる時間と長さの設定を短めに設定しました。
ロングディレイ、ミドルディレイに比べてかなり聞きやすい音になっていますよね。
特にコードストローク時の混雑具合がかなり解消されているので、ディレイをかけっぱなしにするという点ではショートディレイがよさそうです。
ショートディレイ+コーラス
ショートディレイにコーラスを足してみました。
アルペジオパートでは幻想的な雰囲気を演出しつつ、ストロークパートでは音のうねりが強調されて響きの強い音になったと思います。
バンドの演奏に馴染みそうなサウンドですよね。
ちなみに使用しているのはJOYOから販売されているアナログコーラスのJF-37です。
こちらもJF-33と同様にコスパが優れているペダルですのでぜひチェックしてみてくださいね。
ショートディレイ+コーラス+歪み
最後はショートディレイ+コーラス+歪み系エフェクターをかました音源です。
ショートディレイをかけることにより音の伸びが強調され、コーラスが生み出す音の壁が歪みサウンドにエッジを加えてくれますね。
ヘビーな楽曲やパワーコード主体の曲ではこういった設定が私は好みです。
結論
ディレイをかけっぱなしにしてギターを演奏するのであればショートディレイの設定が私としてはおすすめですね。
コードストロークをした際の音の混じり方も不自然ではなく、アルペジオパートではより広がりが生まれるためディレイをかけっぱなしにするとしたらショートディレイ一択ですね。
バッキングパートを担当するサイドギターの人はぜひともディレイかけっぱなしを検討してみてほしいですね。
音の広がりやバンドでの音の馴染みがかなり変わるので雰囲気も大きく変わりますよ。