ギターのエフェクターの中で地味な部類に入るコンプレッサー。
しかしコンプレッサーを使いこなすことで演奏を安定させることや音の伸びを増やすこと、ファンキーなカッティングを演出するなどギタリストなら使いこなせた方がいいエフェクターの一つでもあります。
ただ初めてコンプレッサーを買うにしても値段が高くて手を出せなかったり、高額のコンプレッサーを使いこなせなくて無駄にしてしまったり。
そんなあなたにおすすめしたいのがJOYOのダイナコンプです。
JOYOのダイナコンプはうっすらと効果が表れるためノイズも少なくサウンドも自然な感じを演出することができます。
この記事ではJOYOのダイナコンプのサウンドや設定、仕様などをチェックしていきます!
JOYOダイナコンプをレビュー!設定やサウンドをチェック!
ダイナミクス系エフェクターといえば一番初めにコンプレッサーが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
私も初めてコンプレッサーを使ったときは「コンプレッサーってどんな効果があるの?」「音色全然変わらないじゃん…」なんてショックでした。
しかし原理や使い方を理解すると演奏の幅を広め、安定したサウンドを鳴らすことができるので使いこなせた方がいいですね。
コンプレッサーとは?
コンプレッサーのことを一般的にはコンプと略します。
一言でコンプの事を言ってしまえば“ギターの音量を揃えてサステインを伸ばすことができるエフェクター”です。
コンプエフェクターには主にGain,Atack,Release,Thresholdの4種類のツマミがあります。
- Gain(ゲイン) :音量を上げ下げするツマミ
- Atack(アタック):音が入力されてから圧縮されるまでの時間を決めるツマミ
- Release(リリース):音が圧縮されている時間を決めるツマミ
- Threshold(スレッショルド):圧縮する音量を決めるツマミ
この中で一番重要なツマミはアタックとリリースになります。
アタックを早く設定することでファンキーなカッティングプレイを可能にしたり、リリースを遅くすることでサステインを伸ばすことができるので自分のスタイルに合った設定を考える必要があります。
JOYOダイナコンプの主な仕様
- サイズ:11.8cm,6.4cm,3.8cm
- 重さ:290g
- 電源: DC9V or 電池
比較的小さいサイズのエフェクターのためエフェクターボードへはすんなりと収めることができると思います。
グリーンなカラーにサソリが描かれているルックスのため、エフェクターボード内でパッと見で分かりやすいことも特徴的ですね。
ナチュラルなかかり具合がギターのレベルを一段階あげたようなコンプのため常時かけっぱなしで特に問題ないでしょう。
ギターだけでなくベースにも使うことができ、値段も約4,000円とお買い得なので試してみる価値はあります。
実際に使ってみた感想
今回使用するギターは私が所有しているSGで、ボリュームとトーンは全開の設定です。
軽いボディに太い音がでて長年弾き続けている相棒でライブもスタジオもいつも一緒です。
音源を録りこむ方法はギターからMV50-Cleanに出力して、MV50-Cleanからライン出力でオーディオインターフェースUR22に出力します。
MV50-Cleanは非常に使いやすい小型のアンプヘッドなので興味がわいた人はこちらからご確認ください。
クリーン状態でのJOYO ダイナコンプ
MV50-Clean の設定は全て12時に設定してあります。
クリーンの状態でコンプレッサーやEQ等をいじっていない状態での音です。
カッティングはこんな感じです。
音量のばらつきが気になりますね。
JOYO ダイナコンプ12時設定
続いてJOYOのダイナコンプを全て12時に設定した時のクリーンの音です。
自然なコンプのかかり具合でコードストロークの音量が安定しているのが分かりますね。
バキバキにかかるコンプは使いどころが限られていますが、JOYOのダイナコンプはかけっぱなしでも問題なさそうです。
カッティングはコンプをかける前と後では全然違いますね。
12時設定でもかなり効果があるのでカッティングが多めの楽曲にはぜひ使ってほしいですね。
JOYO ダイナコンプサステイン4時アタック10時設定
次はアタックを短め、サステインを長めに設定。
音の安定感と伸びが自然な感じでギターのレベルが上がったような錯覚に陥りますね。
アタック10時、リリース4時は私が普段使っている設定なのでぜひ使ってみてください。
気持ちリリースが長い気がしますが、こちらの設定でもカッティングは特に問題なさそう。
むしろバンドサウンドに埋まらないためにもある程度のリリースはあった方がいいのかもしれません。
ディストーション+JOYOダイナコンプ
ディストーションとダイナコンプを掛け合わせるとどんなサウンドになるかチェックします。
ディストーションはBOSSのOS-2を使用します。
セッティングは画像の通りでディストーション側に色付けをした設定となっています。
ダイナコンプをかけてサステインが伸びて心地良いドライブ感が生まれるといいですね。
ちなみにダイナコンプをかけない状態でのサウンドはこんな感じです。
JOYO ダイナコンプ12時設定+ディストーション
JOYOのダイナコンプを全て12時に設定した時のディストーションです。
大きな違いは分かりにくいですが、気持ちサステインが伸びて音のばらつきが減った気がします。
ディストーションとコンプの相性はそこまで気にしなくてもいいですね。
JOYO ダイナコンプサステイン4時アタック10時設定+ディストーション
アタックを短め、サステインを長めに設定したディストーションサウンド。
サステインを長めに設定したので確実に音の伸びが増えました。
この設定でのディストーションサウンドが本当に気持ちよくて私はこの設定でいつも弾いています。
サステインが伸びることによってギターソロ時の音圧稼ぎにも使えますし、音のばらつきも減るのでかなり使えます。
結論&まとめ
JOYOのダイナコンプをレビューしました。
JOYOのダイナコンプはコンプのかかり具合がとても自然なので初心者から上級者まで安心して使えるペダルでした。
値段も約4,000円とかなり買いやすい値段なので迷っている人はいますぐ試した方がいいです。
ギターのレベルを一段階上昇させる魔法のようなエフェクターでした。