アジカンの「砂の上」を8年ぶりに聞いて東日本大震災の時に感じた無力感を思い出した

2011年3月11日から8年経った本日。

死者は1万5897人、行方不明者2533人、震災関連で亡くなった人は3701人とテレビ、ラジオ、ネットニュースで見かけました。

 

私は相変わらず今日も生活費を稼ぐために朝から会社に出社。

家計を回すためにも仕事はサボれないし、何より家族が喜ぶ顔を見るために辛い仕事も飲み込んで頑張っていました。

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東日本大震災の時に感じた無力感を思い出した

震災が発生した当時は20歳だった私。

正直なことを言うとテレビから流れる映像に悲しみや恐怖よりもちょっとだけワクワクしていた自分がいました。

映画みたいな映像が現実に、しかも日本で起きていて慌てふためく大人達や涙を流す人々がどこかドラマを見ているような感覚で過ごしていました。本当に子供だったなと思います。

あれから8年経って結婚して家族を持った今だからこそ、当時の映像を見直すと本当に悲しい出来事なんだなと感じてしまいました。

 

大切にしている日常が飲まれていく様、崩れていく様。

想像もできないような哀しみ、痛みに苛まれてそれでも生き残ってしまった人には残酷にも現実が突き付けられて生きていかなければならなくて。

 

音楽が大好きでずっと過ごしてきたから震災当時、アーティストの人たちが挙って震災復興ソングを作ってはリリースしている様子を好ましい目では見ることが出来ませんでした。

言い方を変えてしまえばビジネスチャンスというか……

昔の私はひねくれていて視界に入るもの全てに裏があるように感じていました。

 

そんな時にアジアンカンフージェネレーションのボーカル後藤さんが「砂の上」という楽曲を発表しました。

ASIAN KUNG-FU GENERATION / 砂の上

アジカンのことはずっと好きだったし、他のアーティスト同様に震災ソングを作ってお金を稼ぐのかなって思っていたら少しだけ違いました。

この曲は、震災から復興に立ち上がるひと、被災された側に手を差し伸べるひとに向けて書きました。

そして、寝室のベットの上で、アコースティックギターと電池で動くカシオのキーボードとギターや床や手を叩いて、自分で演奏し、自分で録音しました。

僕たちはいつだって「砂の上」のような、とても不確かな場所に居るのだと思います。

それでも、今、鳴らさなければと思います。

僕自身、今歌わなかったら、ミュージシャンである意味がなくなってしまう。

どうか皆さんのささやかな想いや願いや祈りや愛がそこかしこで鳴って、明るい未来への第一歩になりますように。

「砂の上」特設サイトより :https://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/AKG/special/sunanoue/ 

アーティストのこういった形で震災復興を応援する姿に当時は物凄く感動しました。

スタジオでレコーディングをしてリリースをするよりも確実に動きが早かったことを覚えています。

その後の後藤さんのブログでは、

「課金してお金を集めて義援金として送るべきだ」というメッセージをツイッターなどで頂きました。

でも、やはり僕はこの音源を売ってお金を集める気にはなれませんでした。

甘いと言われるかもしれませんが、集めたいのはお金なのではないのです。

もちろん、復興には現実的に現金が必要かもしれません。

でも、配信を選んだ場合、この生々しいパーソナルな楽曲を売ることによって、手数料としていくらかを関係各社に差し引かれたりすることに違和感があります。

甘い考えなのかもしれないですが、純粋なものでありたいと私は思いました。

お金を集めるのではなく、歌詞にあるような「愛」とか「祈り」を集めたいのです。

Vo.ゴッチの日記 : http://k.asiankung-fu.com/s/n2/diary/detail/64698?ima=0000&link=ROBO004&cd=akg_gotch

ブログでも記載されているように確かにお金がなければ何も始まらないかもしれないですけれど、願いや祈りや愛を集める復興ソングを作りたかったという純粋な気持ちが心地良かった。

テレビに映るチャリティーと題したギャラ泥棒がたくさんいる映像よりも遥かに支援をしたくなって、何回も何十回も砂の上を聞いた思い出。

もしも私がアイアンマンみたいなスーパーヒーローだったらすぐに現地に飛んで行って、瓦礫に埋もれた人、どうにもならない現状に抗うように活動を起こしていたと思います。

しかし普通の大学生にできることなんてたかが知れていて何もできずにいました。

ボランティアに参加しようと考えたこともありましたが、宿泊施設の関係や東北地方までの旅費、現地に行ったとしてもできることが少ない。

どうしようもならない無力感がしばらく頭の真ん中にいました。

そんな時に後藤さんが作った「砂の上」を聞いて、時給880円のアルバイトで稼いだ僅かな金額を募金したことを覚えています。

「こうやって音楽は人を動かすんだ」とギターや歌が好きな20歳の私は悦に浸っていました。

そしていつか自分も音楽で誰かの心を動かしたい!なんて当時流行っていたmixiの日記に書いた思い出。

 

2019年3月11日、ラジオやテレビがきっかけで震災のことを思い出しました。

私が住む愛知に生活が一変するような大きな変化は震災では起きませんでした。

きっと物凄く幸せなことでもっと日常に感謝をしなければならないことです。

流れていった気持ちを背負って、自分の気持ちを伝えられるような立派な人生をこれから先、歩みたいものです。

はちみつ
はちみつ

「砂の上」をぜひ一度聞いてみてくださいね。

特設サイトから聞けます。

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